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Nuts & Bolts


【1】 ネジの規格
【2】 メトリック(メートルネジ)
【3】 ネジのサイズ(の見かた)
【4】 並目と細目の違い
【5】 材質による違い
【6】 さてさて長々と読んでくださっている方にココでクイズです!
【7】 螺子屋に買いに行く時のアドバイス



この場合のNuts & Boltsには「物事の基本」「問題の核心」と言う意味が有ります。

最近(いや結構前から)入庫されるお客様のお車の中でこれは違うボルトだろう?
MINIなのに何でココでメトリック「後記」の物を使ってるんだよ〜とか、これは此処に使うには強度が無さ過ぎるだろ〜!?よくこんな物使用していて足回りガタが、出ないね?等々、通常では考えられないボルトやナットを使用しているお車が多く見受けられます!そこでココでは螺子についてチョット書いてみようかな?と思います。(ネジって漢字で書くとこんな字なんですね!)

私たちの生活の中で至る所で見かける「ネジ」、
ごく当たり前の物なのですが、使い方を間違えるととんでもない大きな痛手(出費)になってしまいますので、このページでは少しでも多くの方々にネジについて知って頂く為に基本的な説明をしようと思います。

「解りづらい個所(表現が)も有るとは思いますが取り合えず全部読んで見て下さい、
DIYユーザー様の為のページです!きっとお役に立てる筈ですから・・・」





【1】 ネジの規格

ネジにも様々な種類があり、それぞれの用途により細かく沢山の規格が有ります。
ISO、旧JIS、ウイットワース、BS、ユニファイ、BA等々(多分これだけではないと思う)とても多くの種類が存在します。これら多くの規格品は、大きく分けると「メトリック」と「インチ」に分けることが出来ます。
「メトリック」とは、「メートルを基準にした」と言う意味で、つまり全ての寸法がメートル法を基準に製作されたネジの事で、もっとも一般的なネジと言えると思います。(上記の規格のISO、旧JISが、メトリックです)

一方「インチ」とは、もうお解りでしょうが、インチを基準に製造されたネジで、イギリスやアメリカなど英語圏の製品に使用されています。国内でも未だに建築や自転車、キャスターそして無論アメ車や英国車に使われている事が多いです。インチネジの規格はその歴史が長いため大変種類が多く、複雑で非常に解りづらいものとなっています。

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【2】 メトリック(メートルネジ)

現在の日本で多く使われているネジはほとんどが「メトリック」である事はもうお解りでしょうが、そのほとんどが「ISO」が主流となっています。
「ISO」(イソ、と呼びます)とは、国際的な単位、規格を規定する組織です。
国際標準化機構(International Organization Standardization)によって定められた規格の事です。現行のJIS(日本工業規格)もISOに準拠していてISOネジとはもはや世界のスタンダードと言えると思います。

注意!!因みにISOに準拠する前のJIS規格(1968年廃止)を旧JISと呼びます。(「旧」を略して「JIS」ネジと呼びますが、前記の通り現行のJISはISOに準じていますので、やっぱり正確に「旧JIS」と呼ぶべきですね)
最近では、ほとんど見かけなくなりましたが古い日本車等で使用されている可能性が有りますので、注意して下さい。

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【3】 ネジのサイズ(の見かた)

ネジのサイズは通常D×Lで表記されます。

(一例)
(M6×30)
この場合「M6」が、呼径を表しており(Mはメトリックを意味し他に何の表記も無い場合にはISOの並目(後述)と思っていて間違いないでしょう)そして「30」が、首下長を表しています。
ISO(並目)の6ミリのピッチは1.00mm、二面幅は10mmと決まっているから、必然的に

呼径=6mm
首下長=30mm
ピッチ=1.00mm
二面幅=10mm

のネジである事が解るわけです。


(呼径が、分数で表されている物!?)

W3/8×50mm  ???何だ?

こんなサイズのボルトを見ることが有ります!
こんな風に呼径が「分数」で表されている場合、そのボルトはインチのボルトです。
サイズの読み方はメトリックと同じで、呼径3/8インチ首下長が50mmのウイットワース規格(頭のWがウイットワースである事を表しています)

一応ウイットワースの代表的なサイズを記して置きますがあまり気にしないで下さい。クルマでは使用されていない規格(サイズも)の物ばかりですので・・・。ただ、分数で呼径を表記してある物はインチネジだと言う事だけ覚えていて下さい。



かなり多くの英国車の中で1/4や、5/16、1/2のサイズのボルトやナットを多く使用している物も御座いますが、ウイットワースの物では全く合いませんので何が有ってもクルマには使用しないで下さい。
特に日本で売られているウイットワースボルトは、解りづらい表現になりますが本場英国で売られている物と違い、正確に言うと「ウイットワースの呼径とピッチを採用した旧JIS規格のインチネジ」なのです。つまりネジ部はインチ規格なのに、首下長や、二面幅は、メトリック、と言うヘンな組み合わせなのです。

因みに純粋なウイットワースは頭のサイズもインチを基に製作されており、それを回す工具は二面幅ではなく呼径で表記しているのです。(例えば3/8のボルトを廻すのは「3/8」と書いてあるレンチを使用すれば良いのです、便利だと思いませんか?)

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【4】 規格と細目の違い

何故同じ呼径で複数のピッチが有るのでしょうか?
このページを読まれる方が飽きないようにココでは簡単に説明します。
つまり、ピッチが細かい方が緩みづらいのです!
そこで振動の多い所、緩んではいけない(緩んで欲しくない)所に使用するためにより細かいピッチのネジ「細目」が有るのです。だったら細目だけ作れば良いじゃないか!と思いますがピッチが細かいと言う事は締め付け時により多くレンチ(ボルト)を回転させなければいけない為、何故だか解りますよね?ピッチとはネジ一回転に進む距離(lead(JIS用語)に等しいのですからね)脱着を頻繁に行う個所には規格の物で十分なのです。
しかし、クルマには頻繁に脱着をしなければ為らない所は皆無(逆に緩んではいけない所ばかり)なので全世界で生産されている車のほとんどは、細目のボルトを使用されています。
また、同じ形状のボルトでも様々な素材の物が生産されています。よく見かけることが有るのは「ユニクロ」「ステンレス鋼」「クロメート」等ですね。他にもバイク屋さん等で「アルミ合金」「チタニュウム」を探す事も出来ます。

以下にそれらの素材の特徴を簡単にまとめました。

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【5】 材質による違い

鉄(鋼)比重7.78
ボルト類に使用されている「鉄」は、正確には炭素や色々な金属を混ぜた合金鋼です。
その成分や製造方法、熱処理の仕方でかなり強度が変わってきます。
また、鉄は非常に錆びやすい為にメッキ等の表面処理が必要です。
代表的な表面加工に「ユニクロメッキ」「クロメートメッキ」が有りますが、実は両方とも同じ電気亜鉛メッキで等級(品質)が違うだけです。
(ユニクロや、クロメートと言う名の金属では有りません!誤解しないでね)

ステンレス鋼 比重7.8〜8.0
「錆びない」「磁石にくっつかない」と思われがちなステンレスですが、どちらも間違えです。
鉄よりも若干比重が重いのですが強度的には優れています、また酸や薬品、塩にも強い。
しかし放熱性に難が有ります、熱膨張率が高い為、エンジン等の重要部分には使用されていない。

アルミニウム 比重2.7
アルミと一言で言っても、ボルト・ナットに使われている物は超々ジュラルミンと言うアルミ合金でその中でも最強の素材(7075や7050)で製作されています。
アルミ合金は耐腐食性に難が有り(簡単に言うと錆びやすい 注1)その為アルマイト等の表面処理をしないと使い物に為らない。

チタニウム  比重4.5
耐腐食性にとてつもなく優れており、塩水に浸けて置いても全く錆びない驚異の金属。
鉄より軽くアルミよりも強い!ボルトナットの素材として理想的な金属!
唯一、致命的な欠点は「値段が半端じゃなく高い」フェラーリF1の純正指定を受けているポジポリーニのチタンボルトと言えばバイクのカスタムSHOPに行けば見ることが出来る筈ですが、通常ガラスケースの中に入っていて触る事すら出来ないことが多いです。
(だって高いから万引きされる事を思えば棚なんかに雑に出して置けないですよ!2本から3本入っているM6位の物で何千円〜の値段ですよ!)

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【6】 さてさて長々と読んでくださっている方にココでクイズです!

クルマやバイクに使用する際にいったい何に一番気を付けなければならないでしょうか?
呼径?ピッチ?首下長?それは当然なのですが、もう一つ大変重要な事が有ります。

それは、強度区分です。
同じサイズのボルトでもより強い材質を使用して製作されていれば強度が増し、強い締め付けにも耐えることが出来るのです。

ご自身のクルマのサービスマニュアルを見て下さい(持ってない方は買って下さい)。あらゆる個所に指定締め付けトルクと言うものが表示されている筈です。その数値からするとかなりの力で締め付けるようです!普通のボルトでは伸びてしまいそうな数値です!そんな時にはボルトの頭を見て下さい、通常重要部分に使用されているボルト等の頭には数字が刻印されている筈です。(無い時も有るが・・・)このボルトが「ハイテンボルト」と呼ばれる物でより強い素材で製作された強い締め付けトルクに耐えうるボルトなのです。このボルトにも何種類かグレード(?)が有り頭に8とか9とか書いてあり(8Tや9Tの場合も有る)、その意味はもし8Tだとするとそのボルトの伸びる量は80kg/mm7Tだと70kg/mmとなります。いずれもこの数値は最低保証値です。
(通常ホームセンター等で購入できる何も書いてないボルト等は「4T」です)

無論ナットにも強度区分は有るのですがナット自体に刻印が有るのは極まれにしか見かけないし事実上見分ける事は不可能だと思って下さい。
しかし販売時(購入時に)確認することは出来ますのでそのナットに(箱やケース)記された数字を見て下さい。「4」「5」「6」と言う風に数字だけで書かれている筈です。数字の意味はボルトとほぼ同じなのですが、ボルトは「引っ張り強さ」でしたがナットの場合は「せん断強さ」を表しています。ボルトとナット同じ強度の物を使用する!基本ですよね!(書くこと無かったかな?)


さーてココまで読んで頂いた方に最後に良い事教えちゃいます!

どうしても強い締め付けをしなければならないのに純正のボルト、ハイテンションボルトが、手元に無い。「有りません?ばらして組んでいる途中にそういう事になってしまうことって」(無くなってしまう第一の原因は、整理整頓がなされていず「作業中に蹴飛ばして何処に行ったか解らなくなった」(笑))
近所にハイテンボルト何て売ってないし、たった一本の純正ボルトを通販で買うんだと送料もバカにならないし・・・そんな時の裏技は六角穴付きボルト(キャップスクリュー)を使用して下さい!
実はキャップスクリューは全ての製品が「10T」以上の強度で製作されていて割と簡単に入手出切る筈です。
(但しホームセンター等では間違いなくメトリックの物しか入手出来ません)
ま〜、なくさないように整理整頓し、ボルトナットは余裕を持って買い揃えて置く!後はいつもお世話になっている整備工場にどの程度の在庫が有るのか良く聞いておいた方が良いでしょう!

あと通勤に使用しているクルマを整備する際には最初から必要数のボルト(再利用できない所の)と部品は揃えておきましょう!
組み上がらないと、翌日会社にいけない・・・(?!)

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【7】 螺子屋に買いに行く時のアドバイス

よくネジを買いに行くときに二面幅しか測っていかないと言うケースを多く見受けます。ここでハッキリ言いますが特に車に使用の場合二面幅などどうでもよく(注2)呼径、首下長、ピッチの3箇所のサイズが重要なのです。
しかし、実際問題として呼径や首下長ははともかくとしてピッチを測るのはピッチゲージやマイクロメーター、もしくはノギスを持っていない一般の人(通常持っていないのが当たり前)では、ほとんど不可能に近いですよね。そこでネジを購入する際は出来るだけ(いや絶対に)欲しいサイズのボルト又はナットを持って買いに行くべきです。





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