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枕の相談シートでご相談下さった枕の悩みをこちらで、ご紹介していこと思います。色々なご相談があり、中には難しい内容もございました、皆様の参考にしていただければと思います。
枕の悩み相談シート相談内容・・・20代 女性 Cさんの場合
  寝具・・・柔らかいベッド。柔らかめの枕。
寝姿・・・枕つぶれの顎引き
悩み
・・・首の痛み。背中の痛み。眠ると疲れる。
その他の悩み・・・ 普段、寝るときは大体横向きの方が楽に寝れます。仰向けで寝るときは、枕の下のほうに頭をのせてしまいます。最近、背中の痛みがすごくて、首もすごくこっている状態です。枕が原因ではないかとおもうのですが・・・

過去に首を傷めたことがなければ、これらの症状は、あなたのお考えのとおり枕が原因ですといってしまっていいようです。
まだ、お若いので肩凝りや腰痛を感じておられませんが、この寝姿を続ければ、伴って起きてくるものです。また背中に痛みがくるのは、胸椎に強い圧迫がきているからで、ほおっておけば背中が丸みを帯びてきて、プロポーションにも影響しますので、よく枕を理解して頂き、正しい寝姿勢を作るよう頑張りましょう。
なお、脊椎は、頚椎、胸椎、腰椎の総称で、胸椎とは背中の部分です。

 

柔らかめの枕、枕つぶれの顎引き
  枕の硬さは、子供の時からの習慣とか当て心地の好みもありますので、問題ありません。羽根枕とかポリエステルの綿などの枕かと思いますが、日本の枕は、枕に対するイメージがどうしても、枕は高くなければいけないという思い込みが強くあります。この根底には「日本人の枕の高さ」についての1950年代のデータ、枕の高さは8cmというデータが根強く残っているからです。市販の枕は全て高すぎると言ってよいほどなのです。柔らかめの枕ですと、枕の手前側は肩の重さが掛かりますのでつぶれてしまい、寝たときの姿勢は後頭部が押し上げられた顎引き型になってしまいます。このため、気道も圧迫されますので呼吸にも影響し、良い呼吸ができないため横向きの寝姿勢になって気道を確保するのです。これがあなたの寝るときは大体横向きになるという寝姿勢を作る原因なのです。

何故人間が枕を使うようになったのかを考えてみますと、先ず呼吸の確保と、楽な寝姿勢をとれるということが経験則として出来上がり、殆どすべての人類が枕をするようになったといえます。ところが肝心の基本的な経験則は忘れられ、素材や機能だけが「良い眠りを作る」という言葉に便乗して枕が作られるようになったのが日本の現状なのです。
そば枕が日本の伝統的枕として使われていた時代には、枕の高さを求める伝承的な経験があって、それは決して高い枕ではなかったのです。柔らかいベッドを使っている欧米の枕は、すぐつぶれるような柔らかい枕で、高さがないようなものが多いのです。それは体が沈んだ分だけ頭が高くなることを計算しているわけで、ベッドや布団の固さで枕の高さもそれぞれ変わるということなのです。
欧米人に多い体形を見てください。背中に丸みを帯び、腰がくびれた人が多いのですが、これもベッドと枕のバランスからくるもので、腰痛を訴える人が多いのです。ベッドの固さも程度はありますが、体が沈みすぎるものは、脊椎を伸ばす働きがないのでお勧めできません。例えばウォーターベッドは、決して脊椎を伸ばしてくれません。ご自分のベッドが柔らか過ぎるようでしたら、固めのベッドパッドを一枚敷き込むだけでずいぶん変わります。ずいぶんこだわりましたが、「絵で見るチェックポイント」の適正な枕をしたときの写真に見られるように、伸び伸びとした寝姿勢を作れることが、枕とベッドの使命なのです。
また、仰向けになるときは枕の下の方に頭を乗せるというのも、呼吸ができないこと、頚椎の圧迫からのがれることを体が無意識にやっていることで、体はできるだけ楽な姿勢を求めているのです。
首の痛み
  絵で見るチェックポイント」の1cm高い時の写真を見て、頚椎がかなり押し上げられているのがわかるでしょうか。この写真の場合は、まだ頚椎の下にサポートが入っているのでそれほどでもありませんが、枕つぶれの場合はこのサポートがありませんので、頚椎はもっと下がり後頭部の押し上げはもっと強烈に頚椎を圧迫していることになります。
横を向いた場合も、頚椎は押し曲げられ圧迫されるため、頬の下に手をいれたりして緩和しているはずです。この頚椎に対する圧迫が、頚椎部の筋肉を緊張させ、首の痛みを作っているのです。
背中の痛み
  絵で見るチェックポイント」の「高い枕」の模型を見てください。
3の背中のところに頚椎を押し上げられた圧迫が集中します。筋肉は緊張し、これが背中の痛みを作っておりますが、枕の高さを適正にするだけでこの緊張は取れ、背中全体で重さを分散して受け止めますので、背中の痛みは解消します。
この脊椎の緊張は腰椎にまで及び、腰椎の下に手を入れられるほどの浮き上がりを作ります。これは腰痛の原因になります。
眠ると疲れる
  睡眠は、体の疲れを癒し、明日の活力を作るためにとるもので、動物の眠りと人間の眠りは内容が違います。
寝入りばなの深い眠り、これをノンレム睡眠といいますが、この眠りが疲労物質をエネルギーに変える働きをします。この眠りに入るためには、ゆったりとした腹式呼吸が必要ですが、この呼吸も「チェックポイント」などを見ていただければわかりますが、適正な枕の高さを取るだけで、瞬間的に胸呼吸から腹式呼吸に変わります。腹式呼吸ができるということは眠りの神経である副交感神経が働いているということで、脳も、体も眠りの体制を整え、ノンレム睡眠を迎えることができるのです。
あなたの場合の顎引きや、首を押し上げられた横向きでは、呼吸は十分に取られておらず、血液も充分な酸素量をもったものが流れないため、脳は警戒して深い眠りに入れない状態になっているのです。そのため眠っているようでも、深い必要量の眠りが取れないため、疲れ残りとなってしまうのです。
まとめ
  それでは、どうすればよいのか。先ず枕の高さを決めましょう。「枕の高さの決め方」のページにデータを出しておきましたが、頚椎湾曲の深さをただ測っただけでは、あなたの枕の高さは決まりません。寝てみて快適な高さを求めていくと、測定値はどうあれ、女性の場合は、92%は頚椎のサポートの高さは3cmとなります。あなたの場合も身長、体重などから見て、この高さがあなたの枕の頚椎部の高さになります。
この高さは、頭の重さを支えるため、基本的な頚椎カーブの深さで、180cmを超えなければ、男女関係なくこのカーブができるのが正常で、これより深くなるのは枕や生活姿勢から作られるもので、女性の場合は筋肉も柔らかいので正しい仰臥姿勢のときは3cmに素直に収まります。
但しここで問題になるのは、後頭部収納の高さで、後頭部のとつの具合によって個人差があります。普通5mm〜1cmになります。要は、仰向けになっときに楽に呼吸ができ、下顎に圧迫がかからず、真上の天井が自然に見えることを目安に高さを決めます。
枕の構造」のページを見ていただければ分かりますが、人の寝姿勢の作り方は決まっておりますので、枕の各部分には、それぞれの役割があり、その役割を寝返りしても崩れないようにセパレートしてしまえばよいわけで、その理論からこの枕を作っております。


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